妻へのプレゼント用にポシェットを制作しました。久しぶりのレザークラフト。やっぱり自分で作るのって、良いですね。
参考
制作前のアイデア出しの段階で、私が以前制作したカバンを半分にした感じが良いとのことだったので、それを参考に設計、制作していきました。このカバンは、野谷久仁子さんの著作『手縫いで作る革のカバン』で紹介されている作品例「クロス縫いのミニショルダー」を参考にアレンジしています。
買ったのは10年以上前ですが、カバンを制作する際に参考にさせて頂いている本で、重宝しています。
制作過程
罫書
あらかじめ作成した型紙を用いて、革に罫書きます。
裁断
罫書いた後、革を裁断します。今回は、端切れに近い状態の部分から裁断することもあり、最初から本裁ちしました。
床面・コバ面処理
本裁ちした後、床面およびコバ面処理を行います。今回、本裁ち後に床面処理を行っているので、銀面に処理剤がはみ出ちゃう所が何回かありました。やはり、床面処理の前に本裁ちした方がよい気がしますね。
縫い線
床面・コバ面の処理が完了したら、縫い線を引きます。今回は、クロス縫いを行う予定のため、ステッチンググルーバーではなく、ネジ捻によって縫い線を引きました。
縫い穴
ネジ捻で引いた縫い線に沿って縫い穴を菱目打ちで開けていきます。
マグネットホック
制作前、妻が内容物が簡単に落ちないようにしたいとの希望がありましたので、ベロを付けます。ここの部分は『手縫いで作る革のカバン』の「基本のトートバッグ」を参考にしました。
ハトメ
わきまちのパーツに肩掛けパーツをナスカンでつなげられるように、ハトメを鉸めておきます。ここの部分はオリジナルですね。
縫合
各パーツをクロス縫いで縫合します。デザイン性重視の縫い方ですが、意外と強度があるのに驚きました。
肩掛け
肩掛けは末端をナスカンでつなぐようにしました。この部分は他の作品も参考にしながら制作しました。
完成
予定していた完成時期から大幅に遅れましたが、なかなか良いものができました。完成後に見てみると、自分も欲しくなりますね。